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特集
入場料を払わなければ市長と語れない
不思議な街 別府


 浜田市長の後援会が11月8日にビーコンプラザ、フィルハーモニアホールで予定していた「浜田ひろしと語る会」が中止されました。
なぜ、中止せざるを得なかったか、この問題の本質を一緒に考えてみたいと思います。


以前の議会についてのレポートはバックナンバーからご覧下さい。
 

 ことの発端は「市長と語る会」の入場整理券を「自治会連合会が斡旋しているのは問題」と指摘され、表面化したことによります。
 新聞報道によれば、「浜田ひろしと語る会」の入場整理券の販売を、市長後援会が別府市自治会連合会に斡旋を依頼。この要請を受けた自治会連合会は、臨時3役会議で協力を決定。それをうけて自治会連合会は9月28日、会長名で自治会長全員に入場整理券販売の依頼の文書を送付しました。これが販売に至るまでの経過です。
 その後の調査によると、自治会連合会が各自治会会長宛に郵送した依頼文書は、連合会長と市長の後援会の会長から頼まれ、「市の広報公聴課の職員が依頼文書を作成して」発送したことが分かりました。
 これに対し、浜田市長は記者会見で、新聞を見て気がついた。私の趣旨とは違う方向になっている。
自治会連合会が「販売協力依頼」の文書まで出していたとは知らなかった。後援会に対して、市民一人ひとりには絶対強制しないでください、人数は少なくてもかまわない、と言っていたのだが、と釈明会見しました。入場整理券の作成と販売に職員が関与したこの件で、市は26日、職員を次のように処分しました。企画部次長兼広報公聴課課長を文書戒告、企画部長を口頭による厳重注意処分。また、浜田市長自身は、これに関連して11月分の給与の10%の減額を申し出ています。
 以上が「別府市長と語る会」についての実際の経過です。
さて、問題点を整理してみます。

  1. 市長は、すでに「触れ合い懇談会」と称して市民との対話を進めています。それなのに、なぜ、新たに市民と語る会が必要だったのでしょうか
  2. 市長が行政に関連して、公の施設を使用する場合、施設使用料は減免されます。それなのに、なぜ、市長と「語る会」には入場料が必要なのでしょうか。
  3. 「語る会」とは名目で、実は政治資金集めではなかったのではないでしょうか。事前運動ともとれます。
  4. 「語る会」とは名目で、実は次の市長選への準備ではなかったのではないでしょうか。
  5. 職員は処分されたのに、原因を作った市長なぜ10%だけの給与減額だけなのでしょうか。
  6. 職員が関与したことは、政治活動の補助行為にあたるのではないでしょうのか。
  7. 職員の政治的中立が求められている「公務員法」に抵触しているのではないでしょうか。
  8. 市民の財産である機器を、私的後援会の活動に使用したことに、問題はないのでしょうか。

 私は、市民としてこの問題を大変恥ずかしい思いで見ています。県民の中には、別府市では市長と話をするのに金がかかるのかと笑っている人がいるかもしれません。
「市民の目線で政治を進める」と公約して、市長になった浜田さんです。しかし、すでに「市民の目線から大きく外れた」政治を進めていると言えます。
 問題の本質は、なぜ、市長と語るのにお金が必要なのかということです。このような問題が発生して、いつも迷惑がかかるのは、公権力の影響が大きいところです。今回も職員の処分という結果になりました。処分を受けた職員にはこれからその処分歴が一生付いて回るのです。
処分の原因を作った市長が、僅か10%の給与の減額では、誰も納得できないのではないでしょうか。また自治会のあり方にも一石を投じました。
 また、自治会には思想信条の違う住民が集まっています。しかし、それを超えて住民が力を合わせて、住みよい町にするための組織なのです。私はかねてから自治会が選挙候補者などの推薦はすべきではないと指摘してきました。今回の件で自治会連合会の中でも、少なからず波紋が起きています。
 浜田市長と浜田ひろし後援会の非常識な行動によって職員の処分にまで発展した今回のことは重大です。それにもまして、別府市では市長と語るのに金が要ると県民から思われたことは大変恥ずかしいことではないでしょうか。
 民主主義の根幹は住民自治にあります。また、特別職を含めて市の職員は、市民が自身の収入を削って税を提供し、平安な生活を営むために雇用した人たちであるはずです。すなわち、公僕なのです。今一度、市民への奉仕、市民に視線に立つということ、また、立たねばいけないのだということを肝に銘じてほしいと思わざるを得ない出来事でした。

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