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  市議会レポート
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市議会レポートバックナンバー
   
平成19年第2回定例会
     (平成19年6月8日〜6月20日)

多くの方のご支援で7度目の当選を果たすことができました。
心から感謝をしています。有難うございました。
今回は選挙カーを作らずに、ハンドマイクだけで自分の考えを伝える選挙を行いました。
私の選挙や政治に対する考えにご理解をいただき、皆さんのご支援のお陰で大変よい結果を生むことができました。
今まで以上に一生懸命議員活動に取り組んでいきます。これからも気づいたことをぜひご意見としてお寄せください。

選挙後、初めての議会が開かれました。
泉武弘の市政だより23号でも述べていますが
「別府の湯けむり」を文化財として登録するよう質問しましたので詳細をご報告します。


以前の議会についてのレポートはバックナンバーからご覧下さい。
 

湯けむりと扇山野焼きを文化財登録に

 別府市が17年8月に市内に居住する20歳以上の男女、2,000人に「別府の景観」に関するアンケート調査を行いました。
この結果、今後、別府市が目指す景観イメージについて聞いたところ、最も多い回答は「湯けむりの映える」「温泉文化都市」が一番となりました。ついで「落ち着いた温泉保養都市」となっています。

アンケートを入れるページ34の単純集計を入れる
回答項目 回答数 構成比
緑の多い公園都市 181 14.5%
閑静な文化都市 42 3.4%
落着いた温泉保養都市 212 17.0%
活気のある商業観光都市 190 15.2%
落着いた環境保養都市 73 5.8%
湯煙の映える温泉文化都市 410 32.8%
国際色豊かな国際交流文化都市 126 10.1%
その他 15 1.2%
合 計 1,249 100.0%

 このことでも多くの市民が湯けむりに大変関心を抱いていることが分かります。

  

 過日、大分県の文化課に出向き「鬼の岩屋古墳」の保護問題を協議しました。その中で湯けむりが話題となり、「文化庁」も大変関心を持っていることが分かりました。
また、すでに文化的景観として調査をして重要地区として指定されていることも確認できました。

 その調査は次のようなものです。  

 平成12年度から15年度にかけて、文化庁文化財部記念物課が実施した「農林水産業関連する文化的景観の保護の関する調査研究」を実施しました。
 調査では「文化的景観」の定義を次のように定め行いました。
文化的景観の定義
 農山漁村地域の自然、歴史、文化を背景として、伝統的産業及び生活と密接に関わり、市の地域を代表する独特の土地利用の形態または固有の風土を表す景観で価値が高いもの。
 文化庁は定義に該当するものについて、全国的な所在状況の把握を目的に1次調査を実施し、2,311件の「文化的景観」の地域を確認しています。
 
 1次調査において確認した「文化的景観」の地域の中から、つぎの1〜4の条件で2つ以上を満たす502件を選択し、現状把握のために2次調査を実施しています。

  1. 農林水産業の景観または農林水産業と深い関連性を有する景観で、独特の性質と構成要素が求められること。
  2. 景観百選の類に選定または出版物などにおいて紹介され、一般的に風景上の価値が周知されていると判断できること。
  3. 現在においてもなお農林水産業またはこれらに代わる営みが継続され、景観が維持されていること。
  4. 近年の改変による大規模な影響を受けず、本質的な価値を伝えていると判断できること。

 2次調査の結果文化的景観は次の4つに分類できることが分かりました。

  1. 土地利用に関するもの
  2. 風土に関するもの
  3. 伝統的産業及び生活を示す文化財と一帯となり周辺に展開するもの
  4. 1〜3の複合景観

 2次調査を対象とした502件の「文化的景観」を形成している地域の中から、次の各基準に該当する180件の重要地域が決定されました。

  1. 農山漁村地域に固有の伝統的産業及び生活と密接に関わり、独特の土地利用の典型的な形態を顕著に示すもの。
  2. 農山漁村地域の歴史及び文化と密接に関わり、固有の風土的特色を顕著に示すもの。
  3. 農林水産業の伝統的産業生活を示す、単独または一群の文化財の周辺に展開し、それらと不可分の一体的価値を構成するもの。
  4. 1〜3が複合することによって、地域的特色を顕著に示すもの。

選択の結果「文化的景観」の重要地域について、次のように分類しています。

1類
水田景観、畑地景観、草地景観、森林景観、 漁場、漁港、海浜景観、 河川、池沼、湖沼、水路景観 、集落に関連する景観
2類
古来より信仰及び行楽の対象となってきた景観、古来より芸術の財材及び創造の背景となってきた景観、 独特の気象によって現れる景観
3類
伝統的産業及び生活を示す文化財の周辺の景観
1〜3の複合景観

 文化庁は別府の扇山、十文字原一帯の野焼きと湯けむり景観が「複合景観」して「重要地域」に指定しました。全国で同じように複合景観として重要地域の指定を受けたのは宮沢賢治に関連する文化景観、襟裳岬、庄内平野、最上川、長良川、隠岐、柳川などです。
 この機会に文化財保護法に基づく文化財の指定を受けるように強く求めました。
文化財保護法では次のように定めています。

法律の目的

この法律は、文化財を保存し、且つ、その活用を図り、もって国民の文化的向上に資するとともに、世界文化進歩に貢献することを目的とする。

文化財の定義
文化財にはいろいろな種類がありますが、2条5項に
「地域における人々の生活または生業及び当該地域の風土により形成された景観地で、わが国民の生活または生業の理解のため欠くことのできないもの」
と定義づけされています。
また、重要文化的景観に選定について
「文部科学大臣は、県や市町村が定める景観法に規定する景観計画区域内、または、景観地区内にある文化的景観」であって、「県や市町村がその保存のため必要な措置」を講じているもののうち、特に重要なものを「重要文化的景観」として選定することができる」
としています。
私がこの問題を質問した目的は
  1. 自然景観のすばらしいことをもっと市民に知って欲しい
  2. 天与の恵も、私たち市民が守らなければならない責務を負っていることを自覚して欲しい
  3. 全国に、湯けむりと扇山、十文字原一帯の自然や野焼きの織りなす複合景観のすばらしさを知ってもらいたい
  4. すでに21世紀に残したい日本の風景で、富士山に次ぎ2番目の評価を受けており、文化財の指定を受けることで文化財に対する市民意識の高揚につながる
  5. 別府市の観光戦略としても重要な位置づけができる
  6. 文化財の指定を受けることで「世界遺産登録」への道が開ける

文化財登録申請について教育長は次のような見解を示しました。

国の文化財に値する、十分検討したい。
県と相談しながら早急に申請手続きを進めたい。泉都の景観を文化財として守り、観光資源としても役立てたい。

 こうして湯けむりと扇山、十文字原の野焼きの複合景観が文化財登録へ向け大きく踏み出すことになりました。
 今回の取り組みについて、大分県文化課のお力添えとご指導があったからできたと心から感謝しています。
 今回もお読み頂き大変有難うございました。



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